SHOCHU.X 和深-NAGOMI-
以下
まるでバターやキャラメルのような
「和深」は米焼酎なのですが、米焼酎と聞いてどのような味わいを思い浮かべますか。
「和深」は多く流通されている、”すっきり/フルーティータイプ”の米焼酎ではありません。
GIにも認定されている、熊本・人吉球磨地方の「球磨焼酎」伝統の、濃く、深く、甘みのある味わいを、14年熟成することにより、さらに真価を発揮させました。
その味わいは、飲む人皆が口をそろえて、「バターやキャラメルのよう」と表現します。
※GIとは:ある商品の品質や評価が、その地理的原産地に由来する場合に、その商品の原産地を特定する表示のこと。別名地理的表示。
米の特徴がしっかり出るよう、常圧蒸留後、タンクで14年間熟成。
米焼酎ならではの、濃く、深く、甘みのある味わいを表現しました。
まるでバターのような
グラスに入れると、時間と共に甘い香りが開きだす。
口に含むと徐々に甘味やコクが広がり、バター、キャラメル、ミルクキャンディ、炊き立ての米のニュアンス。
余韻が心地よく続く。
球磨焼酎とは
球磨人吉は内陸部の盆地であり、その中心部を日本三大急流の一つ球磨川が矢のように流れ下ります。
周りをぐるりと取り囲んでいる山々に雨が降ると、雨水は山肌から何層にも堆積した地層をくぐり抜け、地下水脈となって球磨川に流れ込みます。
つまり、山々は巨大な濾過機の役目を果たし、盆地は清冽で豊かな地下水に恵まれています。
そして九州南部とは思えないほど気候は寒冷であり、この独特の地域的条件が良質の米とそれを原料に造られる「球磨焼酎」を生み育んできました。
製造
タンクでの長期熟成
古酒はただ寝かせておけば良いというものではありません。
貯蔵するための技術が必要になります。
蒸留所の六調子酒造では高度な貯蔵技術の研鑽に一世紀近い年月を費やしてきました。
年間を通じて温度の変化があまり無いことが重要な条件になるので、人吉球磨地方の盆地の影響を感じさせず、一定の温度を保っている場所で貯蔵を行っています。
14年熟成させることで、香りは馥郁たる芳香へ、味は丸みを帯び、幅と膨らみのある旨味へと変化し、バランスの取れた1本を形成します。
飲み方
【ストレート】
グラスに入れゆっくりと回せば、空気に触れることで、徐々に甘い香りが開いてきます。
和深の深淵な味わいをストレートでそのまま感じてみてください。
【直燗】(じきかん)
産地の人吉・球磨地方では、「ガラ」という酒器で直接直火で焼酎を温めるのが、伝統的な飲み方であります。
日本酒の燗のように「和深」を燗につけ口に含むと、さらに濃厚な味わいに感じられます。
【製造者】六調子酒造
【アルコール分】40 度
【種類】米焼酎
【麹】白麹
【酵母】CAN1
【蒸留方法】常圧蒸留
【熟成方法】ホーロータンク
六調子酒造
1923年創業。
熊本県球磨郡錦町という霧深い里にあり、たわわに実った米と清冽な球磨川水系の地下水を原料に500年の歴史と伝統の技術を継承する蔵元。
数ある球磨焼酎蔵の中でも特に常圧蒸留の貯蔵熟成を主力にしており、高度な貯蔵技術の研鑽に一世紀近い年月を費やしてきた。
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