Cocktail Bar Raven

Rum

Diplomatico Reserva Exclusiva

中価格帯ながらもとても高クオリティなラム

芳醇で重厚、ドッシリとした甘味、典型的なスペイン系甘口ラム


ブレンド原酒は80%ヘビーラム、10%セミヘビーラム、10%ライトラムで熟成年数は最長12年熟成



【蒸留所】


ウニダス蒸留所は、62年前の1959年にベネズエラ・ボリバル共和国ララ州 ラ・ミエル町で創業

ベネズエラの北西部・ピュアな水が流れるアンデス山脈の麓に位置しており、「ミエル」は蜂蜜という意味を持ち、蒸留所の仕込み水として利用される水源の味わいを表しています。


平均気温は昼間は30-31℃、夜間は20℃と、日中の日差しは強く温暖ですが、寒暖差がある多湿な環境。

自社サトウキビ農園も所有しており、原料の製造から瓶詰まで全ての製造工程を自社で完結。


ボトルに描かれている人物はドン・ファンチョ氏。

スペイン語でラムの外交官を意味する「ディプロマティコ」と呼ばれた彼は、ラムなどの飲料品質向上のため、原材料や技術の研究に情熱を注ぎ、環境の保全こそがラムの製造に重要であると説きました。

ディプロマティコを作る上で情熱と価値の証として、肖像画は掲げられています。



【原料】


サトウキビジュースを煮詰めた「シュガーケーンハニー」を遠心分離機にかけて、結晶化している「砂糖」と、結晶化しなかった「糖蜜」に分け、発酵工程でラムのタイプ別に原料を選択します。


1.アグリコール製法

「サトウキビジュース」をそのまま発酵・蒸留


2.トラディショナル製法

サトウキビジュースを加熱し、遠心分離機にかけ2回目と3回目に出てくる「糖蜜」を発酵・蒸留


3.ハイテストモラセス製法

サトウキビジュースを加熱し、遠心分離機にかけ1回目に出てくる糖蜜「シュガーケーンハニー」を発酵・蒸留



【発酵】


1.ヘビーウォッシュ

「シュガーケーンハニー」を25%、水75%を入れ、自社製の酵母を投入したら、32℃で48時間、液体を撹拌

こうして出来るアルコール度数8%のものが「ヘビーウォッシュ」


2.ライトウォッシュ

「糖蜜」を25%、水75%を入れ、自社製の酵母を投入したら、32℃で24時間、液体を撹拌

こうして出来るアルコール度数8%のものが「ライトウォッシュ」 



【蒸留】


蒸留は2回で、1回目の蒸留は全てステンレス製の連続式蒸留機を使用しますが、2回目の蒸留工程では3タイプの蒸留機を使い分けます。


1.ポットスチル(単式蒸溜機)で仕上げる「ヘビーラム」

ポットスチルで蒸留すると、風味を残しやすく、重く、深く、豊かな味わいに仕上がります。

ヘビーウォッシュから度数45%の初溜液を作り、ポットスチルに入れて10時間かけて蒸留

度数80%となり、これを「ヘビーラム」と呼びます。


2.バッチケトル(半連続蒸溜機)で仕上げる「セミヘビーラム」

連続式蒸留機より原料由来の香味が残りやすく、クリーミーでミディアムボディな味わいに仕上がります。

ヘビーウォッシュから度数45%の初溜液を作り、バッチケトルに入れて42時間かけて蒸留

度数95%と原料由来の香味が残った、クリーミーでミディアムボディの「セミヘビーラム」になります。


3.バルベット(連続式蒸留機)で仕上げる「ライトラム」

連続式蒸留機は効率的に大量の高濃度アルコールを作る事に特化しており、軽快でシャープ、そしてフルーティな味わいに仕上がります。

ライトウォッシュから度数55%の初溜液を作り、バルベット連続式蒸留機に入れて蒸留

度数95%となり、より軽く、そしてシャープでフルーティな「ライトラム」になります。



【熟成】


ディプロマティコには21もの熟成庫があり、現在も30万樽以上の熟成を行っています。

ディプロマティコでは年間7-8%ものエンジェルズシェアが樽の中身から消失します。

これは非常に高いレベルで、ベネズエラの熟成スピードは、スコットランドの3倍にあたるとされます。


タイプによって樽詰め度数を調整後、バーボンの古樽、シングルモルト古樽、アメリカンオークの新樽に樽詰めされます。


1.ヘビーラム

度数80%原酒を、加水で55%まで調整して樽詰め


2.セミヘビーラム

度数95%原酒を、加水で65%まで調整して樽詰め


3.ライトラム

度数95%原酒を、加水で65%まで調整して樽詰め


熟成では、樽を横に寝かせるように熟成を行い、樽に詰めたら一切触らない方法を採用

熟成庫の中でも、温度が高い上部にはライトタイプ、中央部にはセミヘビータイプ、下部にはヘビータイプと使い分けています。


500 1,000

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